三脚三昧

三脚の伝道師森泰生先生による三脚使い方講座です。実践で使える三脚使い方テクニックを紹介いたします。今まで、店頭でしか読めなかった記事を、三脚三昧.comでご覧頂けるようになりました。店頭では、最新号フリーペーパーを無料で配布しております。是非、店頭にもお越しください!

シャコバサボテンの花

シャコバサボテンの花

 撮影状況の写真には、鉢全体が写っていて、決して立派な咲き具合ではない、むしろ貧相。昨期、花のあと、植えかえたのに、精力を回復するまでに至らなかったのである。でも、花をアップしてみると、きれいだ。正面からみると、奥行きがある花だから、真横から狙った。 雲台にプレートをつけた。カメラ自身を被写体に近づけたり遠ざけたりしたいから。バックと、花とカメラの距離を、調整することができる。バックには紺色のシャ […]
ギイチョッチョ(イチモンジセセリ)

ギイチョッチョ(イチモンジセセリ)

 初韮はうまい。春、伸びはじめた葉を初めて刈る韮だ。雑草もまだ幼いから、切出しナイフで根元から切り取る。切り取った断面には、根が吸いあげている水が露のように湧きあがる。韮は独特のにおいがするから、嫌いなひとも少なくあるまいが、私は好きだ。強い野菜で、10日もするとまた刈り取れるほど葉は伸びる。初韮のうまさは、やわらかさと甘さだ。サッと湯がいて鰹節をかけてもいいし、お汁の実、とき玉子を落としてもうま […]
『ツルボ』

『ツルボ』

 ツルボ、名前の意味は不明、と牧野富太郎博士はおっしゃる。ユリ科である。初秋、気の早い栗のイガが弾ける頃、その木の下一面に、あるいは明るい草地にまとまって咲く。花穂がすっと伸びて、薄紫色の花が下から順々に咲いて、目立つ。上のほうの花が開く頃は、先に咲いた下方の花が萎れてしまう。下の花の咲き始めが見頃である。  写真は、9月中旬、入間川周辺の公園で撮った。モジズリの時もそうだったが、今回も、撮った翌 […]
『ブンブン』

『ブンブン』

 ブンブンが花にすがりついている。ゆうべ咲いたネムの花が、朝のうちはまだ萎れない。花を食べている。  昆虫をおもいどりに撮るのは難しい。相手は動く。逃げる。ブンブンのような甲殻類は、とまっているとしても、ちょっとしたショックで落下し、身を隠す。また、生きている姿がどうか、昆虫を知っているひとにはすぐわかる。 人為はバレる。このブンブンはリロカナブンやアオカナブンほど鮮やかではない。しかし、なかなか […]
『彼岸花』

『彼岸花』

倒れた稲と咲き始めた彼岸花。あと3日もすると花はめくるめく深紅の帯をつくるだろう。倒れた稲田をふちどる深紅の帯を想像する。しかし、そうなるまえに稲は姿をけすかもしれない。やっぱりいまだ、とレンズを向けた。ファインダーが、稲田をみる私の目の位置にくるように脚をたてる。全体の情景はこうして撮った。  続いて倒れた稲に注目してワンカット。倒れた稲ではなく、つぼみまじりの彼岸花にピントを合わせてもうひとつ […]
『目の位置にカメラを!』

『目の位置にカメラを!』

とゆりが咲いた。何年か前、球根を新聞販売店からもらった。丈が2メートルにもなる。白い大輪が咲くから、カサブランカだろう。だとすれば祖先は、日本のヤマユリだ。ヤマユリの花には、小豆色の小さな点がいくつもある。華やかだ。もらったゆりにはそれがない。ヤマユリはいい香りがする。カサブランカも、ヤマユリと同じ強い香りがする。    花の美しさは、開花直後だろう、雄しべの葯がまだ開ききらないときがい […]
『カメラ低位置:エレベーターを逆につけなおす』

『カメラ低位置:エレベーターを逆につけなおす』

 タケの花は、地味である。寄れるだけ近寄って、大きく写したい。しべが伸びで花粉を出す時間も短いから、黄色いおしべの葯が新鮮なうちに撮りたい。花は細身で、画面占有面積が小さいから、目立たない。絞りを開けて、被写界深度を浅くし、背景をボカす。花よりもバックが暗くなる位置を探したい。花穂とカメラを極力平行にできる位置を工夫する。これがなかなかむずかしい。不自然な姿勢が苦しい。苦しい姿勢をしながら、構図選 […]
『高い樹の花を撮る ~ゆりのきとたいさんぼく~ @狭山市智光山公園』

『高い樹の花を撮る ~ゆりのきとたいさんぼく~ @狭山市智光山公園』

 両方とも、もくれん科、樹高15mを超えるものもある高木。5、6月花が咲いても近くで見ることが難しい。いきおい望遠レンズに頼ることになる。カメラ位置もできるだけ高くしたい。花に近寄りたい。背丈の高い三脚といっても、一般的には1m7、80cmが精々だし、それもエレベーターを目一杯あげての事だから、それ相応にしっかりしたものが欲しい。脚の据え場所や据え方、エレベーターの様子にも目をやって頂くと、状況が […]
『月下美人の花』

『月下美人の花』

サボテン科クジャクサボテンの仲間である。今夏開花は7月初旬。夜8時ごろに花は開ききり、日付が変わるころから萎み始める。短命薄命。花は香りが強く、大きい。ハッとするほどの白さが目立つ。茎はしかし平べったく。樹形は整わずにだらしなく。格好悪い。それで鉢に篠竹をたて、茎を誘引したり、しゅろ縄で囲ってやっと全体の形を整えるなど工夫している。 開花が近づいたつぼみの形はフラミンゴの首を連想する。つぼみの写真 […]
『もじずり(ねじばな)』

『もじずり(ねじばな)』

6月も終わりに近づくころ、芝生の中などに桃紅色の小さな花を、螺旋状に咲かせる。派手ではないが、鮮やかで、わりあい目立つ。人目をひく。きれいだ。しかし、三脚の写真でわかるように、株そのものが小さい。花茎は細長い。写真画面の中で花が占める面積は狭いのだ。目をひくように花に近寄って撮りたい。花を浮きたたせるため、カメラをできるだけ低い位置に構えたい。それで花を空に抜く。つまりバックを空にして単純化する。 […]
『合歓の木(ネムノキ)』

『合歓の木(ネムノキ)』

いつも散歩する公園にその大木がある。落葉高木、高さ6〜9mと図鑑にあるが、もっと高いだろう。そしてこの木の花の色はじつに濃い。咲き始めるとふだん見向きもしない人々が注目して木の名前をきく。宮城まり子の「ネムの木学園」のネムでしょうと答える。 JR八高線の明覚(みょうかく)から小川町に至る線路際にもネムの木がたくさんあて目をひいたものだが、今はどうなったろう。 咲き始めて間のない時を狙って撮った。も […]
『わかったぞ!花を食う虫はブンブンか』

『わかったぞ!花を食う虫はブンブンか』

鉢植えのムネが咲き始めたので、玄関に置いた。花は、夕方に完全開花し、翌日昼頃にはしおれる。葉は夜間閉じて睡眠するから、ネムノキという。花は美しく、香もいい。しかし、朝花をみると、花弁ががくの上で喰いちぎられていることがある。ナニヤツの仕業か、気にとめてみた。青虫・毛虫ではないらしい。 朝、ゴミ出しに行き、帰りにポストから新聞をとってくる。毎日、そのときにネムのハチをみることにして間もなく、コヤツメ […]