三脚三昧

三脚の伝道師森泰生先生による三脚使い方講座です。実践で使える三脚使い方テクニックを紹介いたします。今まで、店頭でしか読めなかった記事を、三脚三昧.comでご覧頂けるようになりました。店頭では、最新号フリーペーパーを無料で配布しております。是非、店頭にもお越しください!

三脚
オニグモ(その2)

オニグモ(その2)

 8月のある朝、新聞をとりにでて驚いた。巣になにかかかっている。鳥だ。鳥ではないか!クモの巣に鳥がかかっている。動かない。生きているのか?クモはいるのか?いや、カマキリがいる。まず現場写真。トリの命にかかわることだから。すかさず、棒で巣糸をたぐり、トリを掴んだ。生きている。糸でベトベトでもない。大丈夫そうだ。カマキリが鳥の肛門あたりに喰いついている。ここは羽毛がないからだろう。答えるわけもないトリ […]
オニグモ(その1)

オニグモ(その1)

 梅雨明け近くになって、庭にクモが巣を張るようになった。それは背丈より高いところだから、歩く邪魔にはならない。でも気になる。なにやつだろうか。  本によると、「オニグモ」らしい。巣の真中にくるのは夜で、昼間はかくれているようだ。ある日、暗くなってから懐中電燈で照らしてみると、立派な網が張ってある。そこに茶色の大きなやつがいる。動かない。獲物もかかっていない。三脚をいっぱいに伸ばして狙っても、オニグ […]
『ツルボ』

『ツルボ』

 ツルボ、名前の意味は不明、と牧野富太郎博士はおっしゃる。ユリ科である。初秋、気の早い栗のイガが弾ける頃、その木の下一面に、あるいは明るい草地にまとまって咲く。花穂がすっと伸びて、薄紫色の花が下から順々に咲いて、目立つ。上のほうの花が開く頃は、先に咲いた下方の花が萎れてしまう。下の花の咲き始めが見頃である。  写真は、9月中旬、入間川周辺の公園で撮った。モジズリの時もそうだったが、今回も、撮った翌 […]
『なぜ鮎が芝生に?』

『なぜ鮎が芝生に?』

 柴犬を散歩させている人が、「キタナイ!キタナイ!」といって、懸命にリードを引っ張っている。犬は飼い主を、これはまた懸命に反対側に引張っている。なにかを嗅ごうとする犬と、これを近づけまいとする飼い主。双方の力が拮抗している。川魚が芝生で干からびている。鮎だ。鮭同様、口が目の下まで切れている。大きなハエがとまっている。小さくはない。  でもなぜ鮎が芝生に?芝生の先は入間川だ。ヒトが釣るなりなんなりで […]
『テレビ映像を撮る』

『テレビ映像を撮る』

家へ帰ってテレビをつけたら、バッハを演っていた。口短調ミサ、鈴木雅明、バッハ、コレギウム・ジャパンだ。長い曲だし、途中からだから、映像だけ押さえておこう。  テレビ画面の撮影は、秒だ。そうなるように絞りを調節する。映像は動いている。それをで止めなければならない。テレビの前に、三脚をすえ、ひたすらチャンスを待つ。奏者をうまくとらえられるかと思う瞬間、画面が変わることもある。自分が奏者になったつもりで […]
『キノコを撮る』

『キノコを撮る』

 三脚を使っている現場を撮るのはむずかしい。カメラが二台いる。実際に撮っているカメラと、それを撮るカメラと。そして三脚も。撮っている機材と、できたら被写体もいれて情景を撮る三脚もいる。  現実には、なにかを撮るカメラ、この場合の「なにか」はキノコだが、それを撮るにふさわしい場所にすえる。キノコをうまく画面におさめることに専念する。普通、撮影はこれでいい。しかし、撮っているところを撮ろうとすると、画 […]
『ブンブン』

『ブンブン』

 ブンブンが花にすがりついている。ゆうべ咲いたネムの花が、朝のうちはまだ萎れない。花を食べている。  昆虫をおもいどりに撮るのは難しい。相手は動く。逃げる。ブンブンのような甲殻類は、とまっているとしても、ちょっとしたショックで落下し、身を隠す。また、生きている姿がどうか、昆虫を知っているひとにはすぐわかる。 人為はバレる。このブンブンはリロカナブンやアオカナブンほど鮮やかではない。しかし、なかなか […]
『キアゲハの幼虫』

『キアゲハの幼虫』

こういうムシをみると、イヤー!と声をあげるむきがある。当人にしてみれば、気持ちわるいのだから仕方ない。けれども、そんなに嫌わなくてもいいだろう。 なにもわるさはしない。もうしばらくすると成虫、つまり蝶、キアゲハになる。  小学生の頃、カイコを飼ったことがあるだろう。ぬれた葉はダメだからと、桑の葉の水気を拭いて乾かして与えただろう。カイコは寝ただろう?マユをつくるまえは、身体全体が透明感を増したはず […]
『真俯瞰撮影』

『真俯瞰撮影』

真上からものをみおろす角度からの撮影をいう。ひとつは突っかけを撮ってみた。新聞や郵便物をとりに行くときに履く。ゴミを出しにゆくときも、車庫や家の前の道を掃くときにも履く。玄関も通用口も共通だから玄関に脱いである。そこに置くにはちと寂しくなってきた。なにより転んで怪我はしたくない。  新旧入れ替えついでに並べて撮った。旧いのを買った店に、同じブランドのものがあったのは嬉しいではないか。まえは、黒色の […]
『彼岸花』

『彼岸花』

倒れた稲と咲き始めた彼岸花。あと3日もすると花はめくるめく深紅の帯をつくるだろう。倒れた稲田をふちどる深紅の帯を想像する。しかし、そうなるまえに稲は姿をけすかもしれない。やっぱりいまだ、とレンズを向けた。ファインダーが、稲田をみる私の目の位置にくるように脚をたてる。全体の情景はこうして撮った。  続いて倒れた稲に注目してワンカット。倒れた稲ではなく、つぼみまじりの彼岸花にピントを合わせてもうひとつ […]
『目の位置にカメラを!』

『目の位置にカメラを!』

とゆりが咲いた。何年か前、球根を新聞販売店からもらった。丈が2メートルにもなる。白い大輪が咲くから、カサブランカだろう。だとすれば祖先は、日本のヤマユリだ。ヤマユリの花には、小豆色の小さな点がいくつもある。華やかだ。もらったゆりにはそれがない。ヤマユリはいい香りがする。カサブランカも、ヤマユリと同じ強い香りがする。    花の美しさは、開花直後だろう、雄しべの葯がまだ開ききらないときがい […]
『カメラ低位置:エレベーターを逆につけなおす』

『カメラ低位置:エレベーターを逆につけなおす』

 タケの花は、地味である。寄れるだけ近寄って、大きく写したい。しべが伸びで花粉を出す時間も短いから、黄色いおしべの葯が新鮮なうちに撮りたい。花は細身で、画面占有面積が小さいから、目立たない。絞りを開けて、被写界深度を浅くし、背景をボカす。花よりもバックが暗くなる位置を探したい。花穂とカメラを極力平行にできる位置を工夫する。これがなかなかむずかしい。不自然な姿勢が苦しい。苦しい姿勢をしながら、構図選 […]