三脚三昧

三脚の伝道師森泰生先生による三脚使い方講座です。実践で使える三脚使い方テクニックを紹介いたします。今まで、店頭でしか読めなかった記事を、三脚三昧.comでご覧頂けるようになりました。店頭では、最新号フリーペーパーを無料で配布しております。是非、店頭にもお越しください!

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複写または真俯瞰

複写または真俯瞰

体調を崩している家内が、施設で書いた書に賞状をいただいた。日頃気遣ってくれるひとびとに賞状の写真で感謝と報告をしよう。 複写は明るい窓際で、自然光頼りに私は行う。被写体を床に置き、真上から撮る。今回は紙をまったいらに伸ばす目的で、3日間、賞状を絨緞の下に敷いておいた。幸い、紙の表面にテカリがなかった。明るい窓際でも直射日光は曲者だ。たとえば三脚の影が画面を邪魔する。曇り日がよかろう。 三脚は、それ […]
反時計方向にまわせばネジは緩む

反時計方向にまわせばネジは緩む

雲台の止まりがわるいが、とよく相談を受ける。しっかり締めてもカメラがオジギをしてしまうというのだ。結論をさきにいうと、カメラネジが緩む方向に重力がかかっている。そのことにお気づきでないのでは…ということ。以下説明するのでご確認いただきたい。 三脚が写っている二枚の写真は、両方ともタテ位置撮影である。黄色の皮がはじけて赤い実をみせているのはツルウメモドキ、緑の葉の中にみえる赤い実がヤブコウジ。ツルウ […]
その場の光で記念写真

その場の光で記念写真

仲間が体調を崩した。要介護認定を受けて不自由な日々を送っている。自宅治療だが留守番ができない。遠出も無理ならば、我々が出向いて昼飯でも食べながら元気づけようと話がきまった。久しぶりの邂逅に、病人は緊張と安堵をくり返し、家ではみられない表情の変化もあった。友達は有難い。机の上に三脚を置いて撮った駒。   大勢さんの写真は忘年会で奥行きのある画面。手前から奥まで全員にピントを合わせるのはムリである。で […]
ピントはクランクで

ピントはクランクで

クランクつき三脚が珍しくなった。三脚を軽く仕上げるために、材料には炭素繊維やマグネシウム合金を使う。そこにブラス(真鍮)の歯車や、それを回転させる主軸に鋼、歯を受ける側に肉厚アルミ管を使えば、目方が増える。構造の複雑化がコストアップをまねくなど、消減原因はいくつかあるだろう。  しかし、クランク駆動式エレベーターは捨てがたい。写真はヤマノイモの種子。白いバックの中に茶色の丸、そのなかの色濃いところ […]
片隅の錦秋、ニシキギ

片隅の錦秋、ニシキギ

皮がはじける。つやつやの赤い実が美しい。枝がなよなよしている。弱い風にもゆれる。光がまわっておだやかな光景だ。実を選んで構図をきめる。焦点を合わせる。実や色づきまちまちの葉、細い枝達みんなが動かなくなる一瞬を、カメラを三脚にあずけて、レリーズをもちながら待つ。背景がボケて、淡い色のバックをつくり、実の赤が際立つ絞りをさぐる。シャッタースピードをきめる。1⁄15秒で止めるか?止まるだろう。風が弱まり […]
干柿

干柿

 この秋、柿を干すには、天気が悪かった。カビがはえたのである。渋い柿は、皮をむくと、スベスベしている。これが渋で、空気が乾いていれば、それがかたまって、薄い皮となる。皮をむいて干して、一週間ばかり晴天が続いてくれると、渋からできた皮はしっかりしてくる。そうして柿全体の水分がだんだんぬける。そっと指で押すと、皮にしわができる。こうなればカビは、はえにくい。  干柿は、乾燥が進むに応じてもんでやる。渋 […]
シャコバサボテンの花

シャコバサボテンの花

 撮影状況の写真には、鉢全体が写っていて、決して立派な咲き具合ではない、むしろ貧相。昨期、花のあと、植えかえたのに、精力を回復するまでに至らなかったのである。でも、花をアップしてみると、きれいだ。正面からみると、奥行きがある花だから、真横から狙った。 雲台にプレートをつけた。カメラ自身を被写体に近づけたり遠ざけたりしたいから。バックと、花とカメラの距離を、調整することができる。バックには紺色のシャ […]
ファインダー越しに相手をみながら撮る

ファインダー越しに相手をみながら撮る

 樹液をだしているのは、檪の大木。あたりに饐えた匂いを漂わせている。ヒカゲチョウが飛び去った。王者の到来である。クワガタやカブトムシなど甲虫はみえない。おおきな羽音をさせながらやってきて、ポタッと張り付くように蜜源にとまる。とまる、といっても、静止はしてくれないから、105ミリレンズ絞りf5.6の。一発で必中とはゆかない。動きもあるし、ポーズもある。  自由雲台のボールを緩めて、左手はカメラを押さ […]
いるうちに撮る

いるうちに撮る

 三脚の写真の、レンズの先をみると、蛾がとまっているだろう。大きく写したい。だからスズメガの近くに三脚を据えたい。でも、相手に気づかれないように、静かな落ち着いた動作で。    レンズは105のマイクロ。左手でレンズをもつ。カメラネジを少しゆるめる。レンズをスズメガに向けたまま、パンボーをゆるめて、もちあげるように上に振る。ガの画像が少し大きくなる。ピントを合わせる。カメラとスズメガとの […]
橋からの眺め

橋からの眺め

28/200のズームレンズを使うには、ちょっと細身の脚である。なぜ細身を承知で使うのか。まず軽いから。三脚は、気軽に持って出られなければいけない。950g、パン棒のない小型の自由雲台つき。ケースがなくても片手でつかめる。縮めて55cm。  その割に背が高い。145cmの3段。首を少しすくめればファインダーに目が届くから、アイレベルに近い。  脚をしっかりひろげれば、ぐらぐらは減らせる。それに、写真 […]
百匁柿 熟柿

百匁柿 熟柿

 今年はなり年らしい。花つきが悪いと思っていたのに、実が目立つようになると、存外になっている。家内が苗木を買ってきた。富有といって。しかし、なってみると百匁柿だった。甘柿のはずなのに、渋いのがある。気難しい柿である。とり頃がとてもむずかしい。うまく当たると、「甘柿」なのだが、外れることが多く、それは干柿にする。  色づきはじめて橙色が濃くなると、花の跡に同心円状の模様がでる。いかにも甘柿らしくみえ […]
ギイチョッチョ(イチモンジセセリ)

ギイチョッチョ(イチモンジセセリ)

 初韮はうまい。春、伸びはじめた葉を初めて刈る韮だ。雑草もまだ幼いから、切出しナイフで根元から切り取る。切り取った断面には、根が吸いあげている水が露のように湧きあがる。韮は独特のにおいがするから、嫌いなひとも少なくあるまいが、私は好きだ。強い野菜で、10日もするとまた刈り取れるほど葉は伸びる。初韮のうまさは、やわらかさと甘さだ。サッと湯がいて鰹節をかけてもいいし、お汁の実、とき玉子を落としてもうま […]