クランクつき三脚が珍しくなった。三脚を軽く仕上げるために、材料には炭素繊維やマグネシウム合金を使う。そこにブラス(真鍮)の歯車や、それを回転させる主軸に鋼、歯を受ける側に肉厚アルミ管を使えば、目方が増える。構造の複雑化がコストアップをまねくなど、消減原因はいくつかあるだろう。

 しかし、クランク駆動式エレベーターは捨てがたい。写真はヤマノイモの種子。白いバックの中に茶色の丸、そのなかの色濃いところがタネだ。

 雲台にプレートを固定した。その端にL字型金具を下向きに組み合わせ、カメラを真俯瞰状態に取り付ける。レンズは35ミリを前後逆づけ、ピント無限遠、拡大撮影である。ピント合わせを、三脚のクランク操作で行う。カメラと種との距離を近づけたり離したりして、ピントの山を探る。

 種に透過光がほしい。台所用品の白いボールを逆さに置いて、その上に種をおく。種の大きさがわかるように、グレイバックの一枚は、ステンレススケールを写し込んでいる。

 茶色の種子は風に吹かれて飛散する。たぶん寒さに強かろう。超小型ジャガイモのようなものはムカゴ(珠芽)、葉の脇にでき、株のそばに落ちる。これからも芽がでて増える。しかし、鳥やムシの餌食ともなるし、凍ればくさる、ムカゴが地上にお落ち、落ち葉がそれを覆いかくして保温する。飛び散って種を守る種子と、発芽すれば種子より早く成長するムカゴ。アッチがダメなら、コッチでどうだというのだろうか。

ついでながらムカゴはご飯にたいても乙なものだし、炒って熱いうちに少々塩をふれば立派な肴だ。うちでは毎年時期がくるとムカゴご飯をたく。

ポイント


 

ピント合わせを、三脚のクランク操作で行う。カメラと種との距離を近づけたり離したりして、ピントの山を探る。


 

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