撮影状況の写真には、鉢全体が写っていて、決して立派な咲き具合ではない、むしろ貧相。昨期、花のあと、植えかえたのに、精力を回復するまでに至らなかったのである。でも、花をアップしてみると、きれいだ。正面からみると、奥行きがある花だから、真横から狙った。

雲台にプレートをつけた。カメラ自身を被写体に近づけたり遠ざけたりしたいから。バックと、花とカメラの距離を、調整することができる。バックには紺色のシャツ、狸色のカーディガンなど色を変えて花の向こうのイスの背もたれにかける。バックそのものは半逆光下だから、色が忠実に再現されない。そこが狙い目。

 透けて見える花弁は、場所によって細胞の粒子がみえんばかりだ。開花して間がない雌蕊は、淡紅色がひときわ鮮やかである。雄蕊にも乱れがない。ちょっとしたゴミ・ホコリがついていないか、充分に注意する。雌蕊のどこにピントを合わせるか、輪郭が、割れ目か、レンズに近い面にか、絞りをかえて、ファインダー像で確認する。

 フレーミングを、絞りを、合焦箇所を少しずつかえて、あれか、これか決定するのにズッシリ シッカリ三脚が欠かせない。窓からの自然光頼りだから、光の角度がどんどん変化する。作業はスピードを要するのだ。だからしっかりした脚がいる。絞りや被写界深度確認操作をするとき、三脚に不安があると、撮影はイライラの連続となるし、失敗も起きてしまう。ファインダー越しに花をみながら、手を伸ばすと鉢にさわれる。鉢を押しやったり引き寄せたり、廻したりして狙いをきめられるのは有り難い。もちろん、雲台の操作をしながら、ピントや構図調整もする。クランクがあると、カメラのちょっとした上下動が楽でもある。雲台も、鉢も、カメラ自身も、動かせるものを総動員して、花を、より一層きれいに撮りたいものである。

ポイント


フレーミングを、絞りを、合焦箇所を少しずつかえて、あれか、これか決定するのにズッシリ シッカリ三脚が欠かせない。


 

30-5 30-6 30-7 30-8 30-1 30-2 30-3 30-4