梅雨明け近くになって、庭にクモが巣を張るようになった。それは背丈より高いところだから、歩く邪魔にはならない。でも気になる。なにやつだろうか。

 本によると、「オニグモ」らしい。巣の真中にくるのは夜で、昼間はかくれているようだ。ある日、暗くなってから懐中電燈で照らしてみると、立派な網が張ってある。そこに茶色の大きなやつがいる。動かない。獲物もかかっていない。三脚をいっぱいに伸ばして狙っても、オニグモはそう大きくはみえない。

 クモを懐中電燈で照らしながら、ピントを合わせ、構図を決める。カメラを三脚に預けているからできるのであって、片手でカメラをもち、ファインダーを覗きながら、もう一方の手でライト操作はとても無理である。暗いから、手元をみずに三脚を自在に扱うことが当然求められる。ストロボ一発。

 案の定、網の糸がきれいにはっきり写りはしない。三脚を写した写真のレンズの先、刈りこんでまるくみえる木の輪郭の上、黒バックのなかの、徒長枝左に小さく茶色の奌にみえるのがオニグモだ。

 イチョウの葉の右に写っている主は、アブラゼミをゲットしたらしい。被写体たるオニグモは、たしかにクモ仲間では大きい。しかし、写真に撮るにはいかにも小さいうえ、高いところにいるから、カメラから遠い。レンズは105ミリ、三脚はエレベーターを伸ばすと、ファインダーを覗きにくい高さなのである。

 

ポイント

 


クモを懐中電燈で照らしながら、ピントを合わせ、構図を決める。カメラを三脚に預けているからできる。


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