ツルボ、名前の意味は不明、と牧野富太郎博士はおっしゃる。ユリ科である。初秋、気の早い栗のイガが弾ける頃、その木の下一面に、あるいは明るい草地にまとまって咲く。花穂がすっと伸びて、薄紫色の花が下から順々に咲いて、目立つ。上のほうの花が開く頃は、先に咲いた下方の花が萎れてしまう。下の花の咲き始めが見頃である。

 写真は、9月中旬、入間川周辺の公園で撮った。モジズリの時もそうだったが、今回も、撮った翌日再訪してみると、芝全体が機械で刈られ、いわゆる「きれい」になっていた。もっと咲いた花数が多い光景を期待したのだったが、はずれた。小さな虫達の吸蜜場だったのに、彼等の食堂は閉鎖であった。

 長い花穂の下から頂のツボミまでピントがほしい。しかし、花穂以外は、前景も背景もボカしたい。カメラと花穂を平行になるようセットすれば、絞りを開けてもピントがくるはずだから、カメラ位置をできるだけ低くしよう。脚を開いて、エレベーターの下半分をはずした。タテ位置撮影だから、雲台カメラ台の、カメラネジが締まる位置、エレベーターに対して右側に、カメラを起こしていることに注目されたい。

 カメラネジを緩め、パンボーも緩め、レンズをツルボに向けたまま、パンボーを手前から奥に(パンボーがツルボ側に向いている駒)、あるいは上下に(パンボーがツルボ側に向いている駒)動かすのがコツ。芝の緑色の差は、雲天下、光線の強弱と方向とによる。遠景には、犬の散歩をする人の姿がる。

 

ポイント


タテ位置撮影だから、雲台カメラ台の、カメラネジが締まる位置、エレベーターに対して右側に、カメラを起こしていることに注目されたい。


 

 

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