ブンブンが花にすがりついている。ゆうべ咲いたネムの花が、朝のうちはまだ萎れない。花を食べている。

 昆虫をおもいどりに撮るのは難しい。相手は動く。逃げる。ブンブンのような甲殻類は、とまっているとしても、ちょっとしたショックで落下し、身を隠す。また、生きている姿がどうか、昆虫を知っているひとにはすぐわかる。

人為はバレる。このブンブンはリロカナブンやアオカナブンほど鮮やかではない。しかし、なかなか美しい。

 小さめなものを大きく写すには、マクロレンズ(マイクロレンズ)が便利だ。標準レンズよりも被写体に近寄れる。しかし、寄れるからといって、うっかり近寄り葉や枝、この写真なら、鉢が載っている板に、撮影機材が触れてはいけない。カメラのストラップもレリーズも葉にさわらないように注意する。このレンズは、2、3センチくらいまで寄ることができ。実物大に写せる。さわらないように注意しながらの作業だ。いつ羽をひろげて飛び去るかもしれない。雲台操作はもちろん、脚の少々の伸縮や開き角度の調整、エレベーターの上下動と回転で、カメラ位置が変えられる。構図の選択と決定、スピーディに慎重に。昆虫も、人物同様、目にピンがこないとしまらない。蝶や蜂とちがい、すばやい動きはないので、構図やピントあわせの箇所を、じっくり選ぶことができた。一本、花柱をくわえているのだが、わかるだろうか。お食事中なのだ。

ポイント


昆虫も、人物同様、目にピンがこないとしまらない。


 

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