こういうムシをみると、イヤー!と声をあげるむきがある。当人にしてみれば、気持ちわるいのだから仕方ない。けれども、そんなに嫌わなくてもいいだろう。

なにもわるさはしない。もうしばらくすると成虫、つまり蝶、キアゲハになる。

 小学生の頃、カイコを飼ったことがあるだろう。ぬれた葉はダメだからと、桑の葉の水気を拭いて乾かして与えただろう。カイコは寝ただろう?マユをつくるまえは、身体全体が透明感を増したはず、あれと同じなのだ。身体の模様もきれいだ。さっきまでミツバの葉を食べていたのに、お休み状態にはいった。まもなく安全な場所を探して移動し、蛹となる。

 三脚のエレベーター、下半分をねじりはずして、脚を全開にした。幼虫とカメラがほぼ平行になるように機材をセットする。よくみると、幼虫がレンズの先に小さく写っている。広角レンズで三脚全姿を押さえたので、幼虫はいやがうえにも小さく写る。

 背景をボカして幼虫をバックから浮き出させるため、絞りを開く。被写界深度が浅くなる。幼虫とカメラを平行にすれば、深度が浅くても、ピントは幼虫全体にくる。絞ると背景がうるさくなり、幼虫の存在がうすらぐ。深度とともに、バックの色にも気配りが大事だ。カメラ台にカメラをどう取り付けたら、ボディーが地面に触れんばかりの低さになるか。目のこらしどころだろう。

ポイント


 

深度とともに、バックの色にも気配りが大事だ。


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